関東戦国史

 

 

スタッフおすすめの伊東潤作品の楽しみ方

「歴史研究本」→「小説」と読み進めるべし!


このツイートにもあるように、伊東作品の中には、ある出来事・登場人物に関連して様々なアプローチで描いている作品がたくさんあります。
まずは、「歴史研究本」を読んで時代背景や定説について知る。そして、「小説」で戦国の世に没入するというのが、スタッフおすすめの伊東作品の読み方です。
今回は2人の人物を取り上げてみたいと思います。

 

①【北条早雲】
戦国北条記』→『黎明に起つ

北条五代の歴史を描いた渾身のノンフィクション『戦国北条記』。伊勢新九郎盛時こと後の早雲庵宗瑞は謎の多い人物ですが、
伊東潤は細部まで調べあげています。
宗瑞(=北条早雲)の定説を『戦国北条記』で知ってもらい、彼の生涯を描いた『黎明に起つ』で、彼の物語を楽しんでもらいたいです。
他にも、北条早雲をめぐる武将たちを描いた、伊東潤初の短編集『疾き雲のごとく』も合わせて読みたいですね。

 

②【上杉景虎】
関東戦国史と御館の乱 上杉景虎の歴史的意味とは?』→『北天蒼星

北条氏第3代目当主・北条氏康の7男として生まれ、上杉謙信の養子となった男、上杉景虎。彼の生涯が『北天蒼星』では描かれています。
「史実に従いながら、いかに迫真の人間ドラマを生み出せるか」という高いハードルを乗り越えた作品。