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あらすじ

私は戦う。武力を超える「銭」の力で。

室町幕府の力が衰えた乱世の時代。八代将軍の足利義政に嫁いだ日野富子は「銭」すなわち「経済」の力で平和をもたらすことを決意する。俊英・伊勢新九郎らの知識を借りて幕府の立て直しを目指すが、未曾有の戦「応仁の乱」が勃発。戦を鎮めようと奔走する富子の努力が、家族である足利の男たちとの間にも亀裂を生んでいく。孤独な闘いの果てに、富子が手に入れたものとは?
北条政子と並び立つ、「強き御台所」日野富子。応仁の乱を鎮めようとした悪女の実像を描く歴史巨編。

作者より

 本作は北条政子と浅井茶々(淀殿)と共に「日本三大悪女」の一人と言われた日野富子の生涯を描いたものです。三人の中では、日野富子が最も知られていないと思いますが、その生涯は波乱万丈で、とても一言では言い表せないものがあります。八代将軍義政の正室として幕政にまで関与し、その資産によって大きな権力を握っていた富子は希代の悪女とされ、過去の史家からも過小評価されてきました。しかし本当にそうなのでしょうか。

 それを探っていくことが、本作の読みどころの一つです。もちろん史実を緻密にトレースしながら、強烈な人間ドラマを描いていくという作風は、本作でも健在で、これまでのファンの方にも、伊東作品で本作を初めて読んだ方にも、十分な満足をお届けできると思います。

書籍データ

出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (2022/4/28)
発売日 ‏ : ‎ 2022/4/28
単行本 ‏ : ‎ 408ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4041121698
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041121696

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