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あらすじ

明治維新を迎え、世界に近代国家としてデビューした日本。内実は多くの問題を抱えていた……。西郷隆盛、大久保利通、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする、薩長による藩閥政治の巨大な壁にも怯まず、テロに遭い片足を失っても、信念のために邁進する大隈重信。国会開設、政党政治移行、内閣総理大臣就任、そして早稲田大学創設。後の日本の礎を築いた偉人の生涯を描く歴史巨篇。

作者より

大隈という一人の偉人の生涯を併走していくことで、歴史の流れを時系列に俯瞰できることが、本作の魅力ではないでしょうか。

さらに大隈がいかに決断し、行動に移していったかを知ることで、読者個々の人生や仕事にも少なからず影響があると思います。幕末から明治という激動期が舞台ということもありますが、まさに次から次に持ち上がる難問を、あの手この手で解決していく大隈の活躍は、誰にとっても役立つに違いありません。その意味では、『威風堂々』は、自作の『江戸を造った男』や『男たちの船出』に通じるお仕事小説・問題解決小説の系譜に連なるものです。

しかし何と言っても本作の魅力は、力強い人間ドラマにあります。大隈と同時代を生きた人々との出会いと別れ、そしてそこで起こる人間ドラマこそ、本作の最大の読みどころです。

(「特別インタビュー」より)

書籍データ

出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2022/1/7)
発売日 ‏ : ‎ 2022/1/7
単行本 ‏ : ‎ 406ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 412005490X
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4120054907

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