3月15日 『琉球警察』文庫版が角川春樹事務所より発売されました。
本作は太平洋戦争後の沖縄を舞台にした作品です(2021年7月に発売した単行本を文庫化)
米軍の横暴に立ちはだかった瀬長亀次郎と彼に大きな影響を受けた主人公を通じて、知られざる沖縄の姿を描く一作となっております。
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奄美諸島徳之島出身の東貞吉は、琉球警察名護警察署配属時に、米軍現金輸送車襲撃事件で手柄をたて公安担当になった。
そして沖縄刑務所暴動で脱獄した人民党の島袋令秀に接近し、自分の作業員に育てることにした。
人民党の瀬長亀次郎に心酔していく令秀に影響を受け、次第に瀬長を敬愛していく貞吉は、公安としての職務を全うできるのか?
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≪伊東潤のコメント≫
本作は沖縄の抱える複雑な問題を、どうすればノンストップで読み切れるエンタメ小説になるかを突き詰めた作品です。
戦後沖縄の置かれた状況を、少しでも多くの方に知ってほしいという一念で書きました。この機会に、ぜひご一読下さい。