あらすじ
北条早雲、斎藤道三よりも早く下克上を成し、
戦国時代の扉を開いた男がいた。
室町時代末期の関東。主君の横暴により全てを失った長尾景春は、下剋上を成し遂げるため立ち上がる。それを阻むのは、幼き頃より兄と慕った名将・太田道灌。そして景春が誰よりも戦いたくなかった相手だった。逆徒、奸賊、叛鬼。悪名を轟かせる景春を中心に、やがて戦国乱世の扉が開いていく――。
戦国前夜をダイナミックに描いた本格歴史小説!
巻末に著者と本郷和人氏の対談を特別収録。
書籍データ
出版社 : 中央公論新社 (2021/9/22)
発売日 : 2021/9/22
言語 : 日本語
文庫 : 336ページ
ISBN-10 : 4122071089
ISBN-13 : 978-4122071087
作者より
本作は戦国時代の黎明期、関東で下剋上の幕開けを飾った風雲児・長尾景春を描いた長編小説です。
今でも熱狂的なファンが存在する本作は、単行本が2012年の5月、講談社版の文庫本が2014年の8月に刊行されています。
単行本は初版で終わりましたが、文庫は三刷まで行ったスマッシュヒット作です。
今回は、中央公論新社のご厚意で二次文庫化が叶いました。
(伊東潤メルマガ 歴史奉行通信 第97号より抜粋)