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あらすじ

備中の港町・笠岡の宿に九歳から奉公する志鶴。薄幸な少女は、おかみに見守られ逞しく成長する。伊東潤、初の人情話連作集。

作者より

本作のテーマは以下になります。

・幕末から明治にかけての激動の時代を、市井に生きる一人の女性の視点で描く。
・一人の女性の成長を通して、変わらぬものと変わりゆくものを描く。
・親子兄弟の絆、友への信頼、男女の愛、町衆の絆など、人間の大切な部分を描く。
・様々な形で「待つ」ことの大切さを描く。

こうしたことを念頭に置きながら書き、トータルなテーマに貫かれた作品になりました。

本書を読み終わった時、あなたはきっとこの港町に行き、この宿に泊まり、志鶴ちゃんとおかみさんに会ってみたくなります。そんな仮想的ノスタルジーを抱けるような小説になっていると思います。

書籍データ

出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋
発売日 ‏ : ‎ 2022/4/6
文庫 ‏ : ‎ 304ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4167918587
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167918583

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