7月7日、『野望の憑依者』の文庫版が徳間時代小説文庫より発売されます。

南北朝の動乱から観応の擾乱までを高師直視点で描いたピカレスクロマン。

複雑な南北朝の勢力図も、これ一冊で完全に理解できます。

一次史料による史実と『太平記』の記述を吟味し、動乱の時代の真実を解き明かします。

巻末には解説の代わりに、単行本発売時の縄田一男先生との対談が掲載されています。作品のみならず、南北朝小説の系譜から歴史小説の流れにまで言及した長い対談です。

架空の人物がキーとなるという点において、『悪左府の女』と対になる作品です。