本日(9/7)、『江戸を造った男』が発売されます。
伊東潤がデビュー10周年を記念して、書き上げた渾身の一作です。
この作品を新たな出発と位置付け、ここから第二ステージに突入します。
第一ステージでは、歴史小説というジャンルにこだわり、歴史ファンが喜ぶ歴史小説を書いてきましたが、ここからはより多くの小説数寄を満足させる作品を書いていく予定です。
リリースは前後してしまいましたが、『横浜1963』をそのブロローグとして、それに続く『江戸を造った男』を第二ステージの幕開け作品に位置付けています。
それでは何が違うのか。
まず第一ステージでは、歴史解釈とストーリーテリング力の融合を旗印に掲げてきましたが、第二ステージでは、人間ドラマ色をいっそう強めていきます。
つまり歴史は外景になり、主人公とそれを取り巻く人々をメインにした作風への転換です。
『横浜1963』には現代物ミステリーというフレームワークがありましたが、その実、人間ドラマに主眼が置かれていたと思います。
同様に『江戸を造った男』は、歴史小説というよりも時代小説色を濃くした人間ドラマです(だからと言って史実を捻じ曲げてはいませんが)。
まずは『江戸を造った男』で、熱い人間ドラマを楽しんでいただきたいと思います。
本当に熱くて本が持てませんよ(笑)。