大政奉還の江戸城で独り気を吐く男がいた。
日本初の金属活字を作るなど貪欲な学究精神で、彗星のごとく歩兵奉行に
上り詰めた大鳥圭介である。

わずか四尺九寸(一四九センチ)の短躯にみなぎる武士の反骨と、フランス式
軍学の圧倒的知識で、実戦未経験ながら陣頭指揮を執り、幕末最後の激
戦を戦い抜いていく。

怒り、笑い、涙する快男子を描く熱血歴史長編。

新潮社 2015年2月20日発売
1700円(税別)